SEOを意識して記述していますので「パッケージエアコン」を、「業務用エアコン」や「業務用空調機」と読み替えて問題ありません。

パッケージエアコンは、店舗やオフィスでよく見かける「店舗・オフィス用エアコン」、ビル空調に使われる「ビル用マルチエアコン」、工場や専門分野向け(クリーンルームなど)の「設備用パッケージエアコン」が代表されます。

用途により厨房用エアコン、工場用エアコン、中温用エアコン、クリーンエアコンなどと呼ばれるものがあり、室内機の形状により天井エアコン(天井埋込カセット形・天井吊形)や壁掛形パッケージエアコン、床置形パッケージエアコンなどがあります。

室内機が天井内に納まり、吸込部分が露出し天井内ダクトで離れた場所に吹出口を設置するビルトインタイプ、また室内機がすべて天井内に納まり同様にダクトで吸込口と吹出口が設置されるオールビルトインタイプなどもあります。

参考:業務用エアコンの種類


ここから本題です。

ここでは、特殊な用途ではなく一般事業所や商店主さまがパッケージエアコンを選定するにあたりご留意いただく点について述べてみます。

①入替え(更新)でしたら同等の能力・形状のものを選べば良いので簡単です。

シングルタイプ(室内機1:室外機1)でしたら室外機の仕様等が記された銘板を見ればその品番から馬力を判断できます。例:RAS-AP140**

上記例ですと140という文字から5馬力相当ということが判ります。
因みに140の14とは最大冷房能力が14kWという意味です。

 形式:馬力対応表

bariki_taiou

※室外機側で銘板の文字が読み取れない場合は、室内機に貼られた銘板から判断することもできます。

②新規にパッケージエアコンを導入する場合の能力選定(馬力選定)

この場合、家庭用エアコンのように部屋の広さだけでは決められません。
空調のための算定基準負荷というものがあって業種によって異なるためです。

同じ広さ(面積)でも業種が異なれば必要とする空調能力が変わるということがご理解いただけるかと思います。
画像ではダイキンの例を載せていますが、各メーカーカタログでは
「空調の目安」ということで大概ページの最初の方に載っています。

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空調面積の目安 ダイキン店舗・オフィスカタログより抜粋

参考:失敗しない業務用エアコン選び

③新規にパッケージエアコンを導入する場合のその他留意事項

・室内機設置場所の確認
機器寸法と障害になるものが無いかなど。

・室外機設置場所の確認
設置スペースや搬入経路、騒音等近隣への配慮なども考慮する。

・電源の確認
業務用といえば三相200Vが一般的ですが、3馬力以下の小型の機種では単相200V機種もありますのでご注文の際に気を付けたい点です。

三相200Vが引かれていない小規模店舗や事務所等では、新たに三相200Vを新設する予定がなければ単相200V機種を選定しなければなりません。

参考:失敗しない業務用エアコン選び2

また一般ご家庭のリビングに導入する場合には単相200V機種を選定することになります。

参考:リビングに業務用エアコンを導入